2時間目

でも、そもそも、格安スマホ会社(サービス)ってどうしてあれだけ安く提供することができるんですかね?普通に疑問です。

うん、そこは気になるよね!それじゃあ、今日は格安スマホがなぜ安く提供できるのか?その謎に迫ってみよう^^
格安スマホが出てきた背景と歴史

格安スマホってどうやってできたんですかね?

うん、それを説明するには、まず、くまけん君に聞きたいんだけど、携帯会社っていったらどこを思い浮かべるかな?

えーっと、docomo、au、softbankの3社ですかね〜。うーん、他は知らないや。

うん、まずは、その3つを思い浮かべるよね。


でも、そもそも何で3つしかないの?って疑問に思わない?

たしかに言われてみればそうですね。なんでなんでしょう?

電波っていうのは、電気やガスや水道などのように、欠かすことのできない国にとってのインフラなんだよね。だからこそ、設備をつくったり、運用できるように人員を雇ったり、管理をしたり、とにかく膨大な整備が必要になってきくるんだ。

【周波数帯域】というのがあるので、1つの業者が使用してしまうと、他の業者はその周波数帯域を使用することはできなくなっちゃう。電波っていうのは、自衛隊や、警察や消防、飛行機などの航空業などでも使用するから、競合しないように、うまく管理しないといけないわけだね。だから、今は総務省がこの電波を管轄してるんだよ。


携帯電話業界に目を向けると、かつては、今のdocomoの前進にあたるNTTが携帯産業を独占していたんだ。。


でも、独占が起これば、サービスの質も向上していかないし、それは良くないから徐々に他の会社も参入できるように体制が整えれれていったんだ。競争したほうが、価格も安くなったり、サービスも向上するからね。

そこで、auやsoftbankが出てきたんですね。


分かりやすくいうと、そういうことになるね。auは昔はDDIって呼ばれてたし、softbankはデジタルツーカーやJフォンって呼ばれてたね。

あ、なんか聞いたことあります。

ただ、さっきも言った通り、こういう電波産業に参入するのは、周波数の問題だったり、通信インフラの整備にものすごく費用もかかるし、なかなか参入障壁が高い。誰でも入れるかっていうと、そうではないんだ。

10年ほど前でも、場所によっては、auやsoftbankの電波が場所によって繋がらなかったり電波がつながりにくかったりしたものだよ。あー、懐かし。

へー、そうなんですねー。今では全国どこでも使えますもんね。それだけ、頑張ったんですね。
NVNOが生まれる

そう、今ではこの3社が携帯市場を寡占(少数の大企業によって市場が支配されている状態)していたが、もっと携帯業界も競争して、サービス向上の流れを作らないかんでしょ!ということで、仮想移動体通信事業者(NVNO)が誕生していったんだ。

先生、NVNOって何ですか?なんか難しそう。

これは、簡単に言ってしまえば、「通信整備整えるのめちゃくちゃハードル高いから、もうだったら、すでに通信回線持ってる携帯会社に回線だけ借りて、通信事業をできるようにしようっ」てことだね。

え?そんなん、ありなんですか?

ありなんです、いいんです!くぅー!(川平慈英(カビラジエイ)風

あ、ものまねしだした。

もともと国がそれを望んでるからね!いつまでも3強で支配してないで、もっといっぱい競争して、国民がより使いやすく、安く使えるようになることが、国の意向なんだ。こういう理由から、回線だけ大手の携帯会社から借りて、安く提供できる格安スマホサービスが誕生したってわけ。

国の政策としても、国民に格安スマホを使って欲しいって感じなんだ。格安スマホを使って、少しでも家庭の負担を減らして、他のものにお金を使って経済の流れをもっと良くしたいっていう国としての思いがあるってわけ。

1限目の授業の時も、2020年の東京オリンピックまでに、300万台を3,000万台に増やしたいって言ってましたもんね。

そう、MVNOのサービスは、2002年ごろから促されるようになってきたんだけど、2015年に、SIMロック解除が義務化されたの覚えてるかな?

あー、なんか話題になってましたね。
SIMロック解除って何?

「SIMロック」って聞いたことがある?

ヒムロック?

ビーマイベイベー♪って、ちげーよ!氷室じゃねーよ!SIMロックだよ!

あ、ノリツッコミしてくれた(笑)

「SIMロック」聞いたことはあるけど、あんまり理解してません。

うん、「SIM」とっていうのは「契約者を識別する」っていう意味で、SIMカードの中に、個人を識別するID情報が記録されてるんだけども、スマホで、電話したり、インターネット回線を使ったりするには、このSIMカードが必要なんだ。

普段、あまり意識してないと思うけど、大手キャリア(docomo、au、softbank)で契約して使っているなら、このSIMカードは必ず入っているし、そもそもスマホがちゃんと電話として、使えているなら、SIMカードが入ったスマホを使っているということなんだ。

へー、じゃあ僕のこのdocomoのiphoneにもSIMカードが入ってるんだ。

そゆこと。

で、ここがポイントなんだけど、docomo、au、softbankなどの大手キャリアで購入したスマホは、このSIMカードがロックされた状態で手渡されるんだわ。

え?自分でSIMカードを取り出せないってこと?

いや、そういうわけじゃなくて、ちゃんとSIMカード自体は取り出すことはできるけど、例えば、docomoのSIMカードを抜いて、softbankのSIMカードを差し替えて使うことが出来なようになってるってこと。つまり、docomoのSIMカードはdocomoでしか使えないってこと。これがSIMロックの意味。OKベイベー?

うん、OKベイベー。でも、何でわざわざこんなことするんだろ?

そりゃ、別のキャリアに移動しないようお客を囲い込むためだよ。

あ、そっか。

ただ、このSIMロックだけど、2015年5月以降に販売されるスマホには、SIMロック解除が認められるようにしなさいと、総務省からの命令があったわけ。



て、ことは、どうなるんですか?

つまり、お客さんが、自由にSIMカードを選べれるようになったということ。例えば、docomoでスマホを買っても、softbankのSIMをそのスマホに使うこともできるし、格安スマホ会社のSIMを入れることもできるってわけ。

どのSIMカードも使えるスマホを、「SIMフリースマホ」っていうから覚えておいてね!

これから、使用していく格安スマホにも、このSIMフリースマホを使用していくことになるからね!

「SIMフリースマホ」、メモメモ。

大手キャリア(docomo、au、softbank)が提供する、SIMカードに対して、さっき説明した、MVNOが取り扱うSIMカードのことを、「格安SIM」っていうんだ。

例えばmdocomoなんかの回線を借りることにより、経費も削減できるし、その浮いたお金で、大手キャリアよりも安くできたり、柔軟な料金プランも設定できるようになってきた。最近では、ビックカメラや、ヤマダ電機なんかの大手電機メーカーも参入してきて、勢いを見せてるんだ。

なるほど。

つまり、格安スマホ会社というのは、この「格安SIM」と、「SIMフリーのスマホ」をセットで販売している会社のことを指すんだ。これが、つまり「格安スマホ」と言われているものなんだよ。


昔は、格安SIMを別で手に入れて、リサイクルショップや中古販売店などで、SIMフリースマホを購入してきて、使っている人も意外といたんだけど、やっぱりめんどくさいし、イマイチやり方もわからないってことで、あまり一般的には認知されてなかったんだ。でも、こういった、格安SIMと、SIMフリースマホをセットで販売する会社が出てきたことで、一気に、敷居が低くなり、より格安スマホの存在は、身近なものになったってわけだね。なんといっても、その価格は魅力的だから、これから、爆発的に広がっていくと思うよ。

すごい、分かりやすかったです。ありがとうございます。

どういたしまして!次回、3時間目は、格安スマホのメリット・デメリットを具体的に教えるよん!ここも大事なので、しっかり学んで、自分のベストの選択をしてみてね!
3時間目に続く